食べ物にはさまざまな成分が含まれていて、中には体に悪影響を与える成分もあります。
結石の原因を作り出してしまうシュウ酸は、その筆頭と言えそうです。
青汁にもわずかながら含まれているので、気をつけたいポイントなどを押さえておきましょう。
そもそもシュウ酸ってなに?結石などの症状は?
葉物野菜にあるピリッとしたえぐみ、このえぐみの正体の1つがシュウ酸です。
パイナップルなどを食べて口内が荒れる原因もシュウ酸の影響です。
このようにシュウ酸は、いろいろな食物に含まれているのです。
シュウ酸=悪いもの、と思われがちですが、シュウ酸自体は体内に摂りいれられても健康に害を与えることはありません。
基本的には腸内でカルシウムと結合して体外に排出されてしまいます。
シュウ酸を多く含む食品・飲み物は?
では、シュウ酸はいったいどのような食品・飲み物に多く含まれているのでしょうか。
シュウ酸が多く含まれる食材・食品
パセリ / レタス / チンゲンサイ / ホウレン草 / さといも
サツマイモ / ナス / 枝豆 / 未熟なバナナ / チョコレート など
シュウ酸が多く含まれる飲み物
ビール / 紅茶 / 玉露 / 煎茶 / ココア など
参照:藤沢順天医院 藤沢総合健診センター「健康づくり支援室だより 2017年4月号」より
結石の原因は過剰に増えたシュウ酸
シュウ酸自体は摂り込んでも健康を害するものではないとわかりました。
ところが、過剰なシュウ酸が腸内で増えてしまうと問題が起こります。
結合するカルシウムが足りないことでシュウ酸が排出されず、腎臓へ移動してからカルシウムと結合します。
これが結石の原因となるシュウ酸カルシウムです。
この結石が尿管に詰まると痛みを発したり、尿道を狭くして残尿感の原因となります。
結石が砕けて自然に排出される場合もありますが、痛みや不快な症状を伴うこともあるので、薬物療法や手術などで対処する方も多いようです。
食生活の変化が結石の原因に
結石は、以前は年配の男性に多かったのですが、最近では年齢や男女を問わず増えています。
その原因は、「動物性たんぱく質の摂り過ぎ」や「摂取カルシウムの不足」と言われています。
どうして食生活の変化が?
『食の欧米化』などにより、肉類などの動物性タンパク質を食べる機会が増えたことが一因と言われています。
肉類を多く食べると、体内にシュウ酸や尿酸などの物質が増えるのです。
これらの理由などによって、シュウ酸が増え結石に繋がってしまいます。
以上に当てはまる方、不安な方は、
- 動物性たんぱく質
- シュウ酸を体内で増やす食べ物
の過剰摂取は、できるだけ控えるようにしましょう。
青汁にも入っているシュウ酸の影響は?
シュウ酸が多く含まれているのは、上記で紹介したように葉物野菜やイモ類などの植物性の食材です。
青汁にもブレンドされることが多いホウレン草は葉物野菜のなかでも特に多い食材として有名です。
つまり、青汁にもわずかながらシュウ酸が入っているのです。
シュウ酸を避けるのにおすすめの青汁は?
シュウ酸は、葉野菜などの野菜類には大概含まれていますが、青汁の原料としてして使われるケールや明日葉、大麦若葉などに含まれるシュウ酸は、パセリやホウレン草に比べてごくわずかです。
しかも、例えホウレン草を生で毎日1kg以上食べたとしても結石になるほどの量のシュウ酸は摂れないと言われています。
ですからホウレン草がブレンドされている青汁でも、実は気にするほどのことはありません。
シュウ酸が気になる方はケールの青汁がおすすめ
どうしても気になるという方はケールを中心に作った青汁を飲むのがおすすめです。
ケールの青汁には、シュウ酸と結合して排出する『カルシウム』がほかの青汁よりも多く含まれています。
ケールの青汁のおすすめは、ファンケルの『本搾り青汁』です。
通販限定のお得なセットもありますので、気になった方は是非チェックしてみましょう!
また、シュウ酸が腸内でカルシウムと結合しやすいようにカルシウムがたっぷり入った牛乳で青汁を割って飲む飲み方もおすすめです。
結石を予防するためのシュウ酸の摂取法や注意点
結石を予防したいと考えるなら肉類を食べたり、お酒を飲む機会を減らすのが一番です。
加えて、シュウ酸をなるべく摂らない、あるいはきちんと排出される工夫をします。
- 水分たっぷり、2リットルを目安に飲む
- カリウムの働きが結石を阻む
- マグネシウム不足が招く結石
- シュウ酸の入った食材は控える
- シュウ酸を減らす調理法を工夫
- 食べ合わせでシュウ酸を排出
結石の予防法の1つとして心がけたいのが、水や白湯などを1日2リットル以上飲むことです。
これは、腎臓に送られるシュウ酸の濃度を薄めるためです。
特に結石は夜作られると言われているので、夕食後の水分補給がポイントになります。
水や白湯は大量に飲めないという方は、シュウ酸の少ない麦茶などを飲みましょう。
青汁にも多く含まれるカリウムは、腎臓で称賛とカルシウムが結合しないように保つ働きがあります。
野菜や海藻にも多く含まれているので、シュウ酸の少ない食材を選んで野菜や海藻もしっかり摂ったほうが良いのです。
カルシウムと相互に作用する働きのあるマグネシウムが不足すると結石になることがあります。
マグネシウムも青汁の原料となる野菜や海藻に多く含まれるミネラルです。
シュウ酸を少ないものを選んで、バランスよく摂取しましょう。
上記でご紹介しているシュウ酸の多い食材は、食べる量を減らしたり、シュウ酸が減るような調理法を選んで、なるべくシュウ酸を吸収しないようにしましょう。
シュウ酸は、加熱と水にさらすことで減らすことができます。
ほうれん草などはたっぷりの水でゆで、ゆで汁をしっかり流すことでシュウ酸を取り除くことができます。
電子レンジで加熱した場合なども、その後流水で流しましょう。
シュウ酸は腸でカルシウムと結びついて排出されるので、食事のときに牛乳やヨーグルトなどカルシウムが多いものを一緒に摂ると効果的です。
ほうれん草のおひたしに削り節などをかけるのも理にかなった方法です。
食物繊維やクエン酸、抗酸化物質なども結石の予防には役に立つので、クエン酸が豊富な柑橘類なども一緒に摂るのもおすすめです。
シュウ酸の影響と予防法まとめ
- さまざまな食品に含まれているシュウ酸は、それ自体に毒性はないが、過剰摂取により結石ができる可能性もある。
- シュウ酸は青汁にもわずかながら含まれるが、普通に摂取している分には結石ができる心配はない。
- 結石が増えている原因はアルコールや動物性たんぱく質の過剰摂取など食生活の崩れが原因。
- シュウ酸はカルシウムを同時に摂取することで排出を促せる。
- マグネシウム、カリウム、食物繊維、クエン酸などを同時に摂取することでシュウ酸の吸収を抑えることができる。
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